うつ病なら薬を選ぼう【自分に合った物を選ぶ】

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高齢者は安全性を重視

錠剤

やや複雑な処方になる

抗うつ剤がうつ病を改善することは多くの研究からしても明らかです。問題は、どの薬がどの人に効くのかが予測できないことです。ひとつの薬がすべての人に同等に効くのではなく、また効き続けるわけでもないのが難しいところになります。たとえ有効であっても、100パーセントの効果が得られるようになるには4週間から6週間はかかるのが一般的です。さらにすべての薬において副作用はあり、これには例外がありません。このような状況にあって、うつ病に携わる最高の医師というのは、患者個人にとって最良の抗うつ剤は何であるかを予測できるだけの勉強をし、経験を積んでいる医者ということになります。患者本人はまず服用してみなくてはならず。最初の処方で効果が現れる人は、全体の5割から6割程度です。薬を変更していきながら、もっとも有効な処方にたどり着くまでに数か月かかることも珍しくありません。医師は最初の抗うつ剤をいかにして選び出すのかといえば、症状のパターンというのが、最適な薬を選び出すのに役立ちます。時には薬の特定の作用によって選ぶこともあり、たとえば、うつ病を発症していて極度に不眠を訴えているのであれば、まずは鎮静効果の得られる抗うつ剤を選ぶのが通例です。一方で、緩慢でエネルギーがない、億劫感が強い人には、賊活作用の強い抗うつ剤を使用していくことになります。これらが一般的な処方になりますが、60歳以上で高齢のうつ病に関しては、複雑な処方になります。人間のカラダは年齢とともに明らかに変化するからです。外面的には白髪が増え、皮膚は薄くなります。内面的な変化ははっきり見えませんが、体内の水分が減少しますので、20年前には大丈夫だった同一量の薬が体内ではより少量の水に溶けることになります。言い換えれば濃縮されたことになり、副作用の要因となりやすいので注意が必要です。若くしてうつ病を発症し抗うつ剤を服用しているにとって適当な用量であっても、高齢者には高濃度となる可能性があるため、高齢の場合は安全性こそ一番重要になります。